片手でも食べられるはず
困ったことはもう1つあって、両足がパンパンに腫れているのです。
病院では原因不明だといい、老人ホームの医師は「下大静脈の塞栓でもあるのかな?」と首をひねっていたのだが、何のことはない。
園で3~4回も風呂に入れば、この浮腫はきれいに消えてしまった。
入浴なんていう、当たり前のことをちゃんとすることの大切さがわかるエピソードの1つです。
それにしても、2年間も風呂に入れないとは……。
食事を介助してもらうことの意昧は足の腫れは引いたが、食事はまだ自立しそうにない。
「まあ、なにしろ"お父ちゃん"だから、しょうがないわね」と、寮母さんもあきらめ顔で食事介助を続けることとなる。
「どうしたら1人で食べてくれるかね」職員どうしで昼休みあたりに、Tさんのことが話題になる。