食べようとしないのは怠慢?
Tさんのような片麻痺でも、よいほうの手でスプーンを使えば食事ができないはずはない。
しかし、介助してもらっている人は多い。
特に存宅の老人で、女性配偶者が介助している場合に多い。
「家族には甘えるからねえ」なんて、よく言われています。
自立することに価値があるという西洋的価値観、例えばリハビリテーションなんて考え方もその典型だが、そうした価値観からは、この"甘え"は、よろしくないものというニュアンスで語られることが多い。
しかし、私はそうは思わない。
甘える人がいないのに比べれば、甘えることのできる人がいることは、大変よいことです。
それが、どれほど障害老人の精神安定になっているかを考えてみるがいい。
問題は、甘えることではなく、甘えるという人間関係だけしか彼に残されていないということにあるのです。
Tさんの場合もそうです。